遺言を書く際は遺留分に注意しましょう!

自身の財産を、自分の死後どのように分けて欲しいという
希望をかなえてくれるのが「遺言」です。

例えば、長男に自宅の不動産、二男には○○銀行の預金 長女には着物や宝石類等、
個別具体的に誰に何を相続させるのかを自分の意思で決めることができます。
そのため、最近は遺言を書かれる方も増えてきています。

便利な反面、愛人にすべての財産をあげる、といった内容の遺言も有効となってしまいます。

しかし、愛人にすべての財産をあげると言う遺言を書かれてしまうと
残された家族が住んでいる家を失ってしまい、
亡くなった方に生活費を援助してもらっていた方がいた場合には
今後の生活もできなくなってしまうことも想定されます。

このように、あまりにも残された方(相続人)に不利な事態を防ぐために、
民法では「遺留分」といった制度を設けています。

「遺留分」とは、なくなった方の遺産の一定割合については
相続人に権利を認めるといった制度です。

具体的には
直系尊属のみが相続人の場合は、遺産の3分の1
それ以外の場合は、遺産の2分の1
ただし、相続人が兄弟姉妹の場合には遺留分は認められていません。

そのため、愛人にすべての財産をあげると遺言に書かれたとしても
被相続人の配偶者と子どもは、被相続人の遺産の2分の1は相続する権利が
民法上保証されているわけです。

相続人の生活の保証と、被相続人の意思をそれぞれ尊重するための制度ですね。

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